花粉症の予防と対策~つらくなる前に知っておこう~

毎年この季節は花粉症の人にとって悩ましい時期。スギ・ヒノキの花粉の飛散は3~4月がピークとされています。花粉症の症状でつらくなる前に、外出する際には花粉をなるべく寄せ付けない&家に持ち込まないようしっかり対策をしましょう。

どうして症状が起きるの?

花粉症のメカニズム

花粉などの異物(抗原)が体に入ると、体内では抗原に対抗するための物質(抗体)が作られます。この仕組みは体を守るために必要な、いわゆる免疫システムですが、このはたらきが過剰になるとアレルギーの一種である花粉症が起こります。抗体はIgE抗体と呼ばれ、鼻や目の粘膜にある肥満細胞と統合します。花粉が体内に侵入するたびにIgE抗体と統合した肥満細胞が増えていき、ある一定量を超えるとヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出し、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの原因となってしまうのです。アトピーなど、アレルギー体質の人は花粉症にかかりやすいといわれますが、それ以外に人でも長年花粉を吸い続けることで、ある日突然発症することがあります。

日頃の予防と対策

外出時はマスクやメガネ、表面に凹凸の少ないコートなどを着用しましょう。帰宅時は玄関前で花粉を払い落とし、うがいや洗顔を忘れずに。症状が重い人の場合、花粉が飛び始める1週間~2週間くらい前から抗ヒスタミン剤などの薬を服用することで、症状をある程度コントロールすることが可能です。医療機関では症状や体質に合わせて予防薬を処方してもらことができるので、早めの受診をオススメします。

花粉を寄せ付けない! カンタン便利な対策グッズ

花粉ブロック(スプレー)
お出かけ前に、顔や髪にシュッとひと吹きするだけで、花粉をブロックしてくれます。スプレーした部分をミクロの霧がコーティングし、空気中の花粉が付着するのを防ぎます。肌に優しい原料を使っているので安心。メイクの上からも使うことができます。保湿力がUPし、美容成分が配合させているタイプも。

洋服(ブラシ)
外出すると、目に見えない花粉は衣類に付着してしまいます。手で払いきれない花粉は、洋服ブラシでブラッシングすることで、繊維の奥の花粉を搔き出し落とすことができます。洋服についた花粉を屋内に持ち込まないように、玄関先で花粉を落とす習慣をつけましょう。

不織布(インナーマスク)
マスクの内側に重ねることで、花粉のブロック機能が向上します。インナーマスクは手作りも可能。10センチ角に切ったガーゼを2枚と化粧用コットンを用意し、1枚のガーゼで丸めたコットンを包みます。不織布マスクに4つ折りにしたもう1枚のガーゼを当て、鼻の下に包んだコットンを置きマスクを装着すれば完成。

花粉症対策(メガネ)
レンズのまわりがゴーグルのように覆われて、肌に密着する作りになっているので、花粉が直接目に入るのを防いでくれます。度付きや、デザイン性の高いものも数多く登場しているので、普段からメガネをしている人もそうでない人でも使えるアイテムです。くもり止め加工されたレンズはマスク装着時も安心。


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