きれいな空気と暮らそう~暖房シーズンはお部屋の環境に注意~

私たちが普段過ごしている室内には、目に見えない細菌やホコリが潜んでいます。とくに暖房を使い始めるこれからの季節は、空気がこもりやすく、気づかないうちに汚れた空気の中過ごしてしまうことも。健康的な室内環境を保つためのにも、きれいな空気を意識して整えていきましょう。

☆秋冬のお部屋で起きやすいトラブル☆
■空気が乾燥しウイルスが活性化
秋から冬にかけては空気が乾燥しやすく、ウイルスにとって活動しやすい環境になります。乾いた空気中では、ウイルスの水分が蒸発して軽くなり、空中を長く漂いやすくなるため、風邪やインフルエンザなどに感染するリスクが高まるのです。加湿や換気を心掛けて、空気環境を整えることが大切です。

■ハウスダスト増加でアレルギー発症も
秋は、夏に繁殖したダニの死骸やフンがハウスダストとして蓄積されやすい季節。さらに、冬に向けて厚手の衣類や寝具、カーペットなどの使用が増えることで、繊維くずも多くなります。空気が乾燥することで、こうしたハウスダストが空中に舞いやすくなり、大量に吸い込むとアレルギーや喘息などの原因にもなることもあります。

■暖房使用で空気がこもりがちに
肌寒い季節になると、暖かさを逃さないように窓を閉め切りがちになります。でも、そのままの状態でガスストーブや石油ストーブを長時間使い続けると、換気不足によって一酸化炭素が発生しやすくなります。気づかないうちに体に悪影響を及ぼすリスクがあるため、定期的な換気を心掛けましょう。

☆快適な環境づくりで気を付けたいポイント☆
■適切な湿度は40~60%
室内の湿度は、40~60%の間が最も快適で健康的と言われています。湿度が40%を下回ると、ウイルスや細菌が空気中で長く生き残りやすくなり、感染症やリスクが高まります。一方で、60%を超えると今度はカビが発生しやすくなるため注意が必要です。加湿器などを上手に使って、湿度を適切にコントロールしましょう。

■1時間に5~10分の換気
6~8畳ほどの部屋であれば、5~10分の換気で室内の空気をほぼ入れ替えることができるといわれています。新鮮な空気を取り入れることで、ウイルスや汚れた空気の滞留を防ぐことにもつながります。冬場は寒くて窓を開けるのが億劫になりますが、できれば1時間ごとに換気時間を取り、健やかな空気環境を保ちましょう。

■窓を開けて風の通り道
換気を行う際は、1ヶ所の窓を大きく開けるよりも、部屋の対角線上にある2ヶ所の窓を開けて空気の通り道をつくるのが効果的です。風が入ってくる側の窓は全開にせず、15cmほどの隙間をあけることで空気の流れが安定し、より効率よく換気することが出来ます。

■寝具やカーペットは清潔
布団や枕、カーペットなど、洗えるものは丸ごと洗ってから天日干しをしましょう。洗えないものは掃除機で丁寧にホコリやダニを吸い取った後、同じように天日に干すのがおすすめです。ダニは熱に弱いため、日光に当てることで、繁殖を抑えることが出来ます。

☆空気清浄機を活用しよう☆
お部屋に潜むホコリやダニの死骸・フン、繊維くずなどを吸引し、空気を清潔に保ってくれる空気清浄機。これからの秋冬の季節は、空気が乾燥してウイルスやハウスダストが舞いやすくなるため、その効果がより発揮されます。ウイルスや菌を除去・抑制する機能を備えたタイプや、加湿機能がついたモデルを選べば、乾燥しがちな室内の空気環境をより快適に整えることが出来ます。

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